【インターン生リポート】でんきの力で全ての人を幸せに! 「自電自足」に込めた想いとは

コラム
2018.10.01
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恒電社ではV2Hシステムを運用しており、体験もできる

夏休み期間中である8月の10日間、大学の授業の一環として太陽光発電所ネットワーク(PV-Net)のインターンシップに参加しました。私は、「人の役に立ち、人に感謝される仕事をしたい」という想いから、生活に欠かすことのできない電力業界に大変興味・関心を持っています。電力業界の仕事内容ややりがい、また再エネ・省エネによる新しい暮らしについて勉強したい――。今回、PV-Netの加藤さんのコーディネートにより、(株)恒電社の恒石隆顕社長にお話を伺うことができました。

恒電社の事業の根底にあるもの

2016年にスタートした電力の小売全面自由化に伴い、2018年3月、恒電社では新電力会社「おまかせ電力」を立ち上げました。おまかせ電力は、太陽光パネルを0円で設置し、太陽光で発電された電気を直接使用しながら、電気料金として支払うことで設置費用を回収していく仕組みの電力サービスです。夜間など、足りない分はおまかせ電力が調達・供給する電気を利用します。

なぜ太陽光発電が0円で設置できるのか? それは同社が、部品購入から施行工事、電力供給、メンテナンスまで、ワンストップでサービスを提供できるから。おまかせ電力は、太陽光発電にかかるあらゆる費用を低く抑え、導入のハードルを下げることで、太陽光発電を気軽に始められるサービスとなっています。

おまかせ電力の仕組み

おまかせ電力の仕組み

「未来の子供たちに安心して暮らせる環境を残さなければならないという想いで、太陽光をはじめとする再生可能エネルギーの導入や省エネ生活の提案に取り組んでいる」と恒石社長は話します。そんな社長が仕事において大事にしているのが、「世の中のためになると思う仕事じゃないと就いてはダメ。人の役に立つことこそが本当の仕事。自分がいただくのではなく、人に何かをしてあげることが幸せにつながる」という考えです。『「でんきの力」で全ての人を幸せに!』をスローガンに掲げ、自分が使う電気は自分で創る=「自電自足(同社発案の言葉)」の暮らしを広げるべく、さまざまなアイデアで、人と社会と未来に貢献する事業を次々と生み出しています。

電気をつくる・ためる・つかう「自電自足」

近年、快適な生活と省エネを実現する「スマートハウス」という住宅が注目されています。建物自体がエネルギーを無駄にしない構造になっているとともに、家電や照明、給湯器、太陽光発電システム、蓄電池など高効率な省エネ性能を持つ機器がネットワーク化された住まいのことです。これらの住宅機器をHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)がコントロールして、エネルギーの使用量を管理・最適化することができるため、スマートハウス(=賢い住宅)と呼ばれています。恒電社ではこのスマートハウスに電気自動車(Electric Vehicle 、EV)を組み合わせて、さらに進化させた「スマートエコハウス」を提案しています。

家とクルマが連携する家、Vehicle to Home(ビークルトゥホーム、V2H)。EVに搭載された蓄電池のエネルギーを宅内で利用するという考え方です。また最近では、EVを電力系統に連系し、車と系統との間で電力融通を行うVehicle to Grid(ビークルトゥグリッド、V2G)という考え方も広がっています。いずれもEVを移動手段として使わない時に、クルマに搭載された大容量の蓄電池を電力貯蔵設備として有効活用しようというものです。

電気自動車(EV)と太陽光発電システム(PV)、電力会社の3つの電気を同時に制御するV2H

電気自動車(EV)と太陽光発電システム(PV)、電力会社の3つの電気を同時に制御する

電気料金が安い夜間にEVを充電し、電気料金が高い昼間に家庭への給電を行います。また災害時の停電の場合には、EVに貯めた電気が生活をバックアップ。加えて、恒電社が採用するV2Hは、停電中でも太陽が照っていれば、太陽光発電システムからEVへの再充電が可能なので安心です(※)。同社では、東日本大震災後にエネルギー自給の必要性を強く感じ、再生可能エネルギーを取り入れた省エネ生活の提案に取り組んできました。EVを活用して、より快適に、より効率よく、電気をつくる・ためる・つかう賢い住まい方。それが自電自足の暮らしです。

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恒石社長自ら、実際に停電を起こして、蓄電池&EVへの切り替え方法を説明中

(※)非系統連系型のV2Hシステムでは、停電時もEVからの給電はできますが、給電中は太陽光発電からEVへの再充電ができないため、EV内の電気を使い切れば停止してしまいます。

まとめ

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会社の取り組み以外にも、社会に出てからの仕事への心構えなどについてもアドバイスいただいた

今回、恒石社長から、電力業界の仕事内容ややりがい、再エネ・省エネの取り組みなど、さまざまなお話を聞くことができました。自分の興味・関心のある業界がとても魅力的で、日々進化し、発展し続けていることがわかりました。なかでも特に私の印象に残っているのが「世の中のためになると思う仕事じゃないと就いてはダメ。人の役に立つことこそが本当の仕事」という恒石さんの言葉です。利益ばかりを優先してしまうと最初はそれでいいかもしれないが、苦しい時にやりがいが持てなければ決して長続きしない――。楽しそうに仕事を語る社長を見て強く感じました。今回の取材で得た経験をぜひとも将来の糧にし、社会がより豊かになるよう貢献できる仕事をしていきたいと思います。

 

取材・文/インターン生・角田真輝