バイパスダイオード故障調査協力のお礼と不具合が発見された方々へ

お知らせ
2019.03.15
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太陽電池モジュールの一部に影がかかったり断線等が起きると、その部分を回避し、バイパスダイオード側に電流が流れる。バイパスダイオードが故障すると迂回経路がなくなるため、影・断線の箇所で熱としてとどまり、高温(ホットスポット)になると発火等の恐れがある


太陽光発電所ネットワークでは2016年~2017年にかけて、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)が実施する「太陽光発電システム効率向上・維持管理技術開発プロジェクト」のもと、太陽光発電システムに起因する火災事故の一要因とされているバイパスダイオード(パイパス回路を含む)に関する故障状況の調査を行いました。

平成28年度~平成29年度成果報告書
太陽光発電システム効率向上・維持管理技術開発プロジェクト

太陽光発電システムの安全確保のための実証
太陽光発電システムの災害被害の把握と火災防止のためのBPD回路故障調査(外部リンク)

さらに2018年には、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)と「太陽電池モジュール内バイパス回路屋外調査(小出力設備)」を実施し、バイパスダイオードの継続調査と故障サンプルの提供を行いました(調査は、産総研受託による研究開発事業において行われているため、結果については同事業の終了後に公表予定です)。

2年間で調査を行った約450件の太陽光発電システムのデータについては、委託元であるNEDOおよび産総研へ報告しております。この調査研究によって、不具合の解析や予防保全の対策が進められ、住宅用太陽光発電システムの安全性および性能の向上が期待されます。調査にご協力いただきました皆さまには、心より御礼申し上げます。

一方で、先日、消費者庁・消費者安全調査委員会(消費者事故調)より調査報告書「住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等」が発表されました。同報告書では、太陽電池モジュールの発火プロセスとして、バイパス回路の常時通電からの断線が想定されています。火災事故の発生には複合的な要素が重なり合っており、バイパスダイオード故障だけが直接的な原因ではありませんが、PV-Netでは以下の対応を推奨します。

  • 故障を抱えたまま発電を続けた場合に起きうる事象やパネル交換の必要性について、一度、設置事業者またはメーカーにご確認、ご相談ください(消費者事故調が指摘する「鋼板等なし型の屋根一体型太陽光発電システム」「パネルに常時影がかかりバイパス回路が通電しているケース」は要注意)
  • 上記に加え、システム設置より10年以内の場合は、メーカー保証の対象となるかをご確認ください
  • パネル交換を行わない場合、日常的に発電量のチェックを行いながらシステムの経過を見守るとともに、専門業者による定期点検の実施をご検討ください

調査を通じてバイパスダイオードの不具合が発見された方には、個別にご案内を送らせていただきました。メーカーや設置事業者へ対応依頼を行う際は、PV-Netがサポートさせていただきますので、下記の相談窓口をご利用ください。

バイパスダイオード調査専用相談窓口

【開設期間】2019年3月15日(金)~4月15日(月)平日10:00~18:00
【問合せ先】TEL:03-5805-3577 FAX:03-5805-3588 メール:staff@greenenergy.jp
【担  当】宮下洋一郎